<ウコンから抽出されカレーの着色料として使われるクルクミンに、認知症の原因となる脳の炎症を抑える効果があることを示す新たな研究結果が>
カレーの鮮やかな黄色を出す着色料のクルクミンに、記憶力を向上させたり、幸福感を増したりさせる効果があることが、先月19日に米老年精神医学会誌で公表された新たな研究でわかった。
クルクミンはウコンから抽出される着色料で、カレーの材料としてよく使われ、人体に吸収されやすい。
これまでの研究で、抗炎症や抗酸化の効果があることは知られていた。
新たな研究では、51~84歳までの患者40人の一部にクルクミンのサプリメントを毎日供給したところ、記憶力、注意力の向上や穏やかな気分の改善が認められた。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校長寿センターの老年精神医学担当医、ゲイリー・スモールは「クルクミンがどのように効くのかはまだ明らかになっていないが、脳の炎症を抑える効果があるのではないだろうか。
脳の炎症は、アルツハイマー病や深刻な鬱病の原因でもある」と、コメントしている。
〈認知症の原因物質も少ない〉
今回の研究の規模は小さいものの、偽薬を用いた比較対象が実施され、 患者の一部はクルクミンを含まないサプリメントを服用した。また医師と患者の双方が、どの患者がクルクミンを服用しているか知らずに研究を行い、患者は半年ごとに認知能力のテストを受け、クルクミンの血中濃度を測定した。
1年半に渡る研究で、クルクミンを服用した患者の28%に記憶力の向上が見られた。
また穏やかな気分の改善も認められた。脳のスキャンによって、認知症の原因となるアミロイドやタウといった異常なタンパク質の蓄積が少ないこともわかった。
一方で、少数の患者に副作用が出た。
クルクミンを服用した患者4人と偽薬を服用した患者2人が、胃痛や吐き気の症状を訴えた。
米国立衛生研究所・補完統合衛生センターのホームページによると、ウコンは南アジア発祥の伝統医学アーユルベーダで、呼吸障害やリウマチ、痛み、疲労など様々な症状を緩和する薬として使われている。
ウコンの医療的な効果に関する研究は過去にもあるが、クルクミンが炎症を低減させることを示す有力な研究はなかったという。
今回の研究は、偽薬を使って効果を比較したり、医師と患者の双方がどの患者が服用しているか知らない
「ダブル・ブラインド」の手法を用いるなど、高い医療研究の水準を満たしている。
研究チームでは、今後患者の人数を増やして研究を行う計画で、クルクミンの抗鬱効果の可能性を探るために軽度の鬱病の患者も研究対象として加えることにしている。
また実施対象の患者が増えれば、記憶力の向上がアルツハイマー病の遺伝的要因や患者の年齢、認知能力の程度などによって違いが出るのか、といったより詳細な研究が可能になる。
今回の研究は全体的な結果として、クルクミンの服用が「長期的に見て、認知能力を改善させる」可能性があることを示している、と医師のスモールはコメントしている。
関連ソース画像
(出典 www.newsweekjapan.jp)
ニューズウィーク日本版
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/02/post-9454.php
カテゴリ: 健康
【悪影響?】キャノーラ油で認知症が悪化する?衝撃的な研究結果?
<安価でヘルシーなイメージで人気のキャノーラ油が脳に悪影響を与えるという研究結果が出た>
日々の料理に欠かせないキャノーラ油について、衝撃的な研究結果が発表された。
米テンプル大学の研究グループがアルツハイマー病のマウスにキャノーラ油を与えたところ、学習能力と記憶力が低下し、体重増加を招くことが判明した。
英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」電子版に12日7日に掲載された論文は、私たちにとってごく身近な食用油であるキャノーラ油が、脳にどれほどのダメージを与えかねないかについて、新事実を明らかにしている。
「キャノーラ油は他の植物油より安価で、ヘルシーだと宣伝されているため、消費者に人気がある」と、研究グループを率いたテンプル大学ドメニコ・プラティコ教授は言う。
「だが、キャノーラ油がヘルシーと主張する根拠は薄弱で、とりわけ脳に与える影響を調査した研究はほとんどない」。
プラティコは、同大ルイス・カッツ医学部にあるアルツハイマー病センターの責任者だ。
プラティコの研究グループは、アルツハイマー病になるよう遺伝子操作されたマウスを実験に使用。
生後6カ月の段階(認知症は未発症)で、通常の食餌をする対照群と、キャノーラ油大さじ2杯分に相当するサプリメントを毎日摂取する実験群という2つのグループに分けた。
学習能力が低下した
生後1年を経過した時点で、2つのグループの間に決定的な違いが生まれた。
キャノーラ油を摂取したマウスは、そうでないマウスより体重が重かったのだ。
研究グループはさらに、短期記憶(今日やるべきことなど、一時的に保存するだけの情報)と作業記憶(好きなケーキのレシピなど、一時的に保持した後でさらに処理する情報)を測定し、マウスの学習能力を比較した。
すると、キャノーラ油を毎日摂取したマウスは、測定した3つの分野すべてで学習能力が低下していた。
医学情報メディア「メディカルエクスプレス」によれば、同じ実験でキャノーラ油を摂取したマウスの脳内では、アルツハイマー病の原因物質とされる有害な「アミロイドβ42」から脳を守る働きがあるたんぱく質「アミロイドβ1-40」が減少。
その結果、アミロイドβ42が脳に沈着した。米国立衛生研究所(NIH)によれば、アルツハイマー病患者の脳にはアミロイドβ42が発症前からたまり始め、それが沈着すると脳が正常に機能しなくなるという。
「今回の研究で観察されたように、アミロイドβ1-40が減少すれば、アミロイドβ42がたまってしまう」と、メディカルエクスプレスでプラティコは説明する。
続きはソースで
Newsweek
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/12/post-9082.php
【長寿】老化と寿命に縛られない生き方を目指すのってどうなん?
老化と寿命に縛られない生き方を目指して、情報交換をするスレッド。
方法としてバイオテクノロジー、ナノテクノロジー、ロボティクスなどを扱う。
【老化】糖質制限ダイエットは危険?炭水化物wwwwwwwww
早まるらしいわ。
脳は糖分しか使えないから糖質制限や炭水化物抜きで糖がないとタンパク質などを糖に変えるから肌にタンパク質がいかないし老けるし血管もヤバくなるらしいわ
【発見】老化を進める物質「オステオポンチン」というたんぱく質って知ってる?
世界中の研究者が、いま、競い合うように「老化」の研究を進めている。
そんななか、その原因となるひとつの物質が見つかった。いったいどんなものなのか。
そして、「老い」を止めることはできるのか。
認知機能にも関係する
「老化を進める原因物質のひとつが、オステオポンチンであることは間違いありません。
まだ研究の途上で、仮説段階ではありますが、今後、このオステオポンチンを人為的に減らす技術を開発することができれば
『若返り』も可能だと考えています」(慶應義塾大学医学部循環器内科の佐野元昭准教授)
老化を止めることは、古くからの人間の夢だった。現代においてその熱意はいままでになく高まっている。
心筋梗塞や脳卒中、がんといった病気は、それぞれに対応した治療しか施すことができない。
しかし、そうした病気の大元にある体のネガティブな変化=「老化」を緩やかにすることができれば、
複数の病気に、一挙に対処することができるからだ。
そもそも老化の原因は何なのか。
近年その有力な「答え」のひとつとして、医療関係者から熱い注目を浴びているのが、
「オステオポンチン」というタンパク質である。
昨年4月、医学系専門誌『クリニカル・ケミストリー・アンド・ラボラトリー・メディスン』に、驚くべき疫学研究の論文が掲載された。
ニューヨーク大学のランゴーン医療センターに所属し、循環器系を専門とするファビアン・サンチス=ゴーマー博士らによるものだ。
研究の内容は、100歳を超え、かつ大きな病気を抱えていない「健康長寿」のグループと、一般の70代のグループとの間で、
血中のオステオポンチンの量を比較するというものだった。
その結果、70代のグループに比べて、「健康長寿」のグループではオステオポンチンが圧倒的に少ないということが明らかになったのである。
「つまり、健康に年を取っている人、体の老化が進みにくい人は、体内にオステオポンチンが少ないということがわかったのです。
オステオポンチンこそが、生物の老化を進める原因のひとつだと言えます」
こう語るのは、前出の佐野氏。同氏は、かねてよりオステオポンチンに注目してきた研究者だが、
まだまだ、この物質が持っている「老化を進める力」に驚かされることがあるという。
「今年の夏、テレビ(『名医とつながる!たけしの家庭の医学』7月11日放送分)でオステオポンチンを紹介した際に、
テレビ局と協力して、ある実験を行いました。
とくに健康状態に問題のない60代の男女に集まってもらい、認知機能、骨密度、血管年齢を測定し、
そのうえで、それぞれの血中のオステオポンチンの量も測るというものです。
すると、骨密度、認知機能などの点において、老化が進んでいた人のほうが、
血中のオステオポンチンの量が多いという傾向が、ハッキリと表れたのです」
一例を挙げれば、60代で骨密度も実年齢並みという被験者の男性は、
血中のオステオポンチンの量が9・26ng/mlであったのに対し、60代ながら骨密度は80代並みという被験者の男性は、
27・06ng/mlだった。老化が進んでいる人のほうが、3倍近くもオステオポンチン量が多かったのである。
「老化の進行度合いによって、少しは違いが出ると思っていましたが、まさかここまで明確に数字の差が出るとは、
私も予想していませんでした」(佐野氏)
続きはソースで
現代ビジネス
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/53481